社労士法人プロフェス代表の前田です。
先週、事務所のスタッフと食事に行き、美味しいワインに乗せられ、人材について僕なりの考えを述べました。
「貞観政要」の一節に六正六邪の箇所があり以下のような記述があります。
「よい家臣は、その人の才能や能力を明らかにして、それに適した役に任用して、長所である点を伸ばすように用い、短所は補うようにし、六つの正しい方向を推し進め、六つの邪まなことをしないように戒めたなら、無理せずとも、自然に努力するようになる。」
以上から、個々人の長所を活かし、長所を伸ばすような人材育成法を学ぶことができます。
社労士事務所のスタッフも、給与計算が得意、就業規則が得意、年金が得意、人前で話すことが得意など、個々人の得意分野があるでしょうから、その長所を伸ばすべきです。
僕は、個々のスタッフに異なることをさせ、学ばせており、本人達は差別されているように感じているかもしれませんが、長所を見極めているのです。
次に、僕はクライアントから人材の見極めにおいて、僕の助言が結構当たっていると褒められることが多いのですが、正直、優秀な人材については分かりません。
ただ、人材の見極めで分かるとすれば「六正六邪(りくせいりくじゃ)」の六邪を意識して観察しているからだと思います。
特に、六邪については、六つの邪悪なことを行うような家臣がいたら、国は他国から侵略され、辱められるだろうと言われています。
1. 具臣・・・官職に安住して高録を貪り、公務に精励せず、世俗に流され人の目ばかり気にする。
2. ゆ臣・・・上にへつらって君主の言うことなすことは何でもよいと言って褒め、君主の好みに迎合し、後の害を考えない。
3. 奸臣・・・心の中は陰険邪悪なのに、表面は真面目ぶって、人当たりは良くしているが、善い人や賢い人を妬み、自分の都合で褒めたり、けなしたりして君主の下す賞罰や命令が正しく行われないようにする。
4. ざん臣・・・自分の欠点を隠す知恵を持ち、自分の主張を押し通す弁舌を持ち、家庭内でも朝廷でも揉め事を作り出す。
5. 賊臣・・・権勢を思うがままに振るい、自分の都合によって軽重を判断し、私財を肥やし、君主の命令を勝手に改変し、自分の地位と名誉にきゅうきゅうとする。
6. 亡臣・・・甘い言葉で君主におもねり、君主を不正義に陥れ、仲間と組んで君主の眼を暗まし、是非の区別をなくさせ、君主の悪いことを国の内外にまでも広める。
六邪は、現代に置き換えても通用し、倒産した企業には必ず六邪がいると言われているのです。
僕は、上記の中で一旦企業に紛れ込むとやっかいになる、「奸臣」と「ざん臣」に気をつけるようにしています。
また、私生活においても常に六邪を寄せ付けないように意識しています。
なぜなら、貞観政要によると、せっかく六正(優秀な人)が身近に集まっても、六邪は六正を駆逐すると伝えられているからです。
1400年前から伝えられていたことが現代にも通用するとは、人材の登用と育成は普遍的な問題なのでしょう。
